アルマンブログ

ハンガーラック?ワードローブ?押入れ収納に向いているのは?

2020.02.08

みなさま、こんにちは!
アルミ製オーダーメイド収納ラック「ミスター・アルマン」店長の山口です。

今年最大の寒波の影響で、弊社がある新潟県燕市も久しぶりに雪が積もりました。
暖冬と言われていたけれど、やっと冬らしくなった・・・と安堵の声も聞こえますが、
私はというと雪道運転のせいで通勤に1時間超…もう朝からグッタリです。。
みなさまも車を運転する際は事故を起こさないように気をつけてくださいね!


押入れ収納は耐荷重が心配?!


さて、話は変わりますが、先日お客様から次のようなお問合せをいただきました。

『押入れの衣類収納のためにシングルハンガーの購入を検討しているのだけど、
 押入れの幅に合わせて注文すると耐荷重量が心配…』

たしかに、せっかくのオーダーメイドラック、
押入れのスペースを目いっぱい使って、たくさんの衣類を収納したいですよね。
しかしアルマンの棚板やフレームは、アルミの特性上、幅が長ければ長いほどたわみが生じてしまいます。
フレーム1本あたりの耐荷重量も、1000㎜未満なら約80kgですが、1400㎜以上は約50kgまでおちてしまいます。


フレームのたわみ対策に「フレーム補強金具」!


幅の長いハンガーラックでももっとたくさん衣服を掛けたい・・・
そんなお悩みを解決するために活躍するのがフレーム補強金具です!

これ一つを幅フレームの真ん中あたりに取り付けるだけで、耐荷重量を約20kgもアップさせる優れモノなのです。
※フレーム1本に対し複数個取り付けることも可能ですし、その分さらに耐荷重を増すこともできると思われます。
ですが、シングルハンガーという製品自体が、構造上耐荷重量100kgまでとなっておりますので、ご注意ください。

とても便利で頼もしいフレーム補強金具ですが、取り付けるためには一つ条件があります。
というのも、そもそもこの金具は上下2本の幅フレームを一つに組み合わせることで
下側のフレームにかかる負担を、上側のフレームに分散させることで強度を保っているのです。

そのため、幅フレームを最低3本用意し、一番上の幅フレームから100㎜下(支柱の取付け穴が間に一つある状態)に2本目のフレームを取り付けなければなりません。


押入れ収納は高さも心配??


以上の点を考えると、実は押入れに幅の広いシングルハンガーを設置するのは結構難しいことなのです。
というのも、押入れは基本的に上段・下段とわかれていますよね。
つまりハンガーラックそのものの高さが低くないと設置できないのです…。
なので、高さ100cmのシングルハンガーをフレーム補強金具を取り付ける前提で設置した時、
ラックのてっぺんから実際に衣服を掛ける上から2番目の幅フレームまで約10cm、
床面からラック脚部を固定する幅フレームの高さまで約20cm、
(※ハンガー支柱の下側に取り付ける幅フレームですが、これが無いとラックのバランスが保てず倒壊してしまう恐れがあります。なので出来るだけ取り付けることを推奨しております)
これらを踏まえると、実際に衣服を掛けられるスペースの高さは、だいたい65cm程度になってしまいます。

さらに高さに余裕のない押入れでは、もっと衣服を掛けられる部分が制限されてしまいますね…
場合によっては、下の写真の様に丈の長い衣類が下の幅フレームに引っかかってしまうことも想定されます。


高さに余裕を持つならワードローブがベター?


押入れで衣類収納するなら、ハンガーラック以外にもワードローブという選択肢があります!
しかも、ワードローブなら高さ100cmの製品でも、衣服を掛けるスペースの高さは約80cmほどと余裕があります。

ただ一つ残念な点が・・・ハンガーラックには取り付けられるフレーム補強金具、ワードローブのフレームには取付不可なのです…!
なので、押入れの幅いっぱいのサイズを置いて、思いっきり衣類を掛けよう、という収納には不向きです。。


ラックは使い分けがポイント!


同じ押入れの衣類収納でも、
丈がそんなに長くない衣服を、とにかくたくさん収納したいという場合はハンガーラック
量はそれほど多くないから、丈の長い衣服も掛けられるようにしたいという場合はワードローブ
という風に使い分けのポイントを見定めておくと良さそうですね!
もちろん、若干費用がかさみますが、半分のサイズで両方購入!というアイデアもアリです…!!

先述のお客様は、
「試しに半分の幅で1台購入してみて、問題なければもう1台欲しい」
という形で解決いたしました!
確かに、幅が半分ならフレーム補強金具で耐荷重を増す必要もありませんからね。


オーダーメイド収納の課題点


1㎜単位のオーダーメイドがMr.Alumanの最大の魅力なので、
押入れのように低い所や限られたスペースを無駄なく有効活用することで活躍してもらいたい、というのが私たちの願いです。

ですが、この最大の武器がかえってお客様を困惑させることもあるのです。。
…なぜなら、どういう商品を注文するかの決断がすべてお客様に委ねられているから。
このようにお問合せ対応をしていると、自分が今まで気付けなかったユーザーの目線を知ることができ、とても勉強になります。
まだまだ未熟ではありますが、これからもっとお客様が安心してお買い物できるように、
ブランドも、私自身も成長して参ります..!


★紹介した商品の詳細・ご注文はこちら↓↓★
【シングルハンガー】

【ワードローブ】

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~~筆者プロフィール~~
ミスター・アルマン店長
山口 望 (Nozomi Yamaguchi)

1992年生まれ、新潟県見附市 出身。
2017年3月に入社し、わずか1年半でミスター・アルマン店長に就任。
「デキる男」について理想を垂れ流してはいるものの、
まずは自分が“デキる女”に近づかなくては…と猛省中。


“デキる男”をさらに輝かせる
【1㎜単位のオーダーメイド収納 Mr.Aluman(ミスター・アルマン)】

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