アルマンブログ

ブランド力についての考察 その2

2018.11.21

みなさま、こんにちは。
アルミ製オーダーメイド収納棚「ミスター・アルマン」スタッフの深澤です。

今回も前回に引き続き「ブランド力」についてのお話です。
前回、国産自動車メーカーであるマツダを例としてお話しました。
内容としては「マツダ地獄」という負のサイクルを乗り越え、ブランド力を向上させることに成功したというお話でした。
この負のサイクルを乗り越える対策としておこなったのが「商品価値を上げ、値引きをやめる」という手法でしたが、それによってまた新たな問題が発生する、というところまでお話しました。

今回はマツダが直面したその問題とその対策についてです。
かくしてブランド力が安定しはじめたマツダではありますが、新たな問題に直面します。
それはライバルの出現です。

そのライバルとは「自社の中古車」です。
「商品価値を上げ、値引きをやめる」ことで市場には品質とブランド力を保ったままの自社の中古車が溢れはじめます。
前オーナーがいたこと、多少の走行距離があることに目をつぶれば、新車となんらかわらない中古車が買えてしまうという市場ができあがりました。
そんな市場があれば、少しでも安くて良い物を求めるユーザーはそちらに流れてしまいます。
結果新車が売れなくなる、という事態を引き起こすのです。

しかしマツダはこれに対しても対策を講じていました。
この事態を予測していたのでしょう。
マツダは現在、かなり短い期間での「商品改良」をおこなっており、最新技術が実用化された時点で取り扱い車種全般にそれを拡大採用するというような手法をとっています。
これにより同じ車種であっても「商品改良」のたびに「商品価値が上がる」という仕組みを作り上げました。
これはかつてMC(マイナーチェンジ)と呼ばれるものでしたが、マツダのそれは明らかにスパンが短く他社の取り組みとは違うものになっています。
こうすることにより、新車登場から数年を経たモデルでも魅力が衰えることなく、かえって商品性が高まっていくことになるという寸法です。
この仕組みは自社の新車と中古車がシェアを食い合う状態を回避できるのです。

そして、これらの取り組みすべてが作用することにより「ブランド力が向上し続ける仕組み」ができあがります。
最終的にはメーカー、ユーザー双方にとっての「マツダ地獄」はある意味「マツダ天国」というWIN-WINの関係になるわけです。

世界的にみても生産規模が小さいマツダがなぜこのような手法をとれるのか?
それはまた次回お話しさせていただきます。

さて、弊社の商品には性質上リセール(中古販売)というものはありませんが、ブランド力が必要、ということは前回もお話ししたところです。
しかし、「ブランド力を向上させ続ける」ということについては弊社の自社商品にとっても重要な部分になってきます。
ひいては、製品寿命にも関わることになります。
今回のお話の内容を自社商品に置き換えたとき、どういった手法が効果的なのか。
そういった部分についても考えながら商品開発をしていかなければなりません。

つくづくモノづくりとは難しいものです…。

 

以上、本日は【ブランド力についての考察 その2】について深澤がお伝え致しました。
次回の更新も、ぜひご覧ください。

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